宮里邦雄著「労働弁護士『宮里邦雄』55年の軌跡」弁護士高木太郎

ミスター労働弁護団・宮里邦雄先生の書籍が出版された。
第1部はインタビュー形式により55年間に宮里先生が関わられた事件等が時系列に沿って紹介されている。聞き手が、労働組合出身の高井さん、ということもあり、非常に読みやすく、簡潔ながらも、当時の様子が目に浮かぶように読み取れる。
第2部は、宮里先生が労働事件に関して折々に記述されたエッセイであり、これも折々の様子が目に浮かぶ記述である。最後の第3部は、「折々の記」と題した思い出話や近況だが、「宮里少年」や「宮里青年」の姿が感じられて、宮里先生がさらに身近に感じられるのがうれしい。
お薦めの一冊である。
労働弁護士『宮里邦雄』55年の軌跡」論創社・2000円

弁護士 髙木 太郎